マーサ・ファートマンのワークショップ
2009年2月24日 鷺沼 志保バレエ・ボディコンディショニングにて
毎年恒例のマーサのワークショップ。
今回はトレーニーでプロ・バレエダンサー志保さんのスタジオ『志保バレエ・ボディコンディショニングスタジオ』でのワークショップだった。
トレーニーとしての参加で、ワークショップの見学のつもり・・・だった。
昨日もやっていたらしく、数名の方は二日目の参加。
このスタジオでは毎週アレキサンダーのクラスをレインボー・ラボ(↓)のヨウコさんがやっているからか、導入はかなりスムーズな感じだった。
最初に昨日参加していた方々が、今日始めて参加した人にアレキサンダーって何?ということについて少し説明をした。
その後、ハンズオンを行っていく。
先ずは全員をマーサがハンズオンし、トレーニー2人以上のハンズオンを受けるということになった。
予定していなかったし、しばらくハンズオンの練習はしていなかったが、ここで???ってな顔も出来ない。
もう充分やってます!てな顔をしてハンズオンをしてみた。
感度の良い生徒さんたちで、皆、何かしら身体の変化を感じてくれた。
僕自身もマーサを見たり周りのトレーニー仲間を見ていて、身体が思い出すことがありベーシックな方法で触ることが出来た。
あまり構えず自分自身のことを感じながら触ることで、良いハンズオンが出来るのかもしれない。
続いてアクティビティ。
最初はプリエからトンベしてアチチュードに動いてくというもの。
どうしてもアンバーから片手をアンオーにしていくのが途中がなく、手が下から上に一直線に一気に行こうとする。
マーサはそのことには触れず、ハンズオンをして自分を思い出すことを言っていた。
僕ならテクニック的な問題を指摘してしまうかもしれない。
もしくはテクニック的な問題に目が囚われてしまい、本質的な部分を見落としてしまうところだった。
アレキサンダーの特徴的なところはそこで、目の前の人が訴えて言葉で言っていることではなく、本質的なことを思い出してもらうというところが良いと思う。
その人は『目的』が頭から離れず、プリエから最後のポーズを思い描いてしまって、自分がそこにいなくなってしまった。
先ずはプリエを自分のものとしてすること、ゆっくりと最後のポーズに移動していくことを思い出してもらったのが良かったのだろうと思う。
次の方は『向き』(ディレクション)の問題と、本人は言っていた。
クロワゼとアンファセの向きがどうしても実感出来ないと言う。
それを聞いてポジションに立ってもらったのを見て、マーサは『クロワゼとアンファセはディレクションではなくて、スペースの問題ですね。』と言った。
これには目から鱗。
ディレクションだと平面での方向性(つまり向き)しか意識出来ないが、スペースだと3次元の空間の中での自分の位置というか、空間の中での自分のあり方のうようなものを意識しないと出来ない。
ようするに、このスペースという考え方・考えのベースを持ち込んだ瞬間に、質問者は全てが分かる土壌に立てたと思ってしまいました。
すごいな~
休んでないで、レッスンに通わないとな。
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