個人セッション
2009年7月3日 目黒にて
7月は授業が少ないので個人セッションを受けておこうとやってきた。
このところ少し考えていることもあり、その確認と自分自身の感覚を取り戻すためということもあった。
椅子に座り何をしましょうかと言う話になる。
何でも…でも、少し考えていることがあると話を始めた。
最近考えていることは、プライマリーコントロール(原初的調整)とインヒビシン(抑制)について。
このどちらもアレキサンダー・テクニークでは”ある”と言うことになっている。
でも、それってどうなんだろう?と思うことがある。
例えばインヒビシションとは、習慣的・習い性になっていることや考えなしで反射的にすることを、一旦立ち止まって抑制し考え咀嚼して、それをやめてみる、と言うことになる。
そこからプライマリーコントロールが始まって、あるいは起こって、あるいは現出して、生理的な動き・よりよい動きが生まれてくる、という事。
僕自身はそう言ったことは、行動や考え方の中でずいぶん昔からやってきたような気がしている。
例えば、ワッ!と驚かされたような場合、びっくりして肩をすくめるという行動が出ることが多い。
しかし、僕の場合、その驚かしに対しては反応せず、驚かないようにびっくりしないように肩をすくめたりしないようにしているように思う。
そしてそれは、既に3・4歳のころからの習い性になっている気がする。
だとすれば、インヒビシン(抑制)して出てくるものは、本当にプライマリーコントロールによっておこる動きなのか、僕の習慣的な作られた外面(そとづら)なのかは分からないような気がする。
もうひとつ
プライマリーコントロールと言うのは、必ず誰にもあるものなのか、という疑問。
アレキサンダーさんはオーストラリアの白人で、個人というものは元々あると言う宗教観の中で育っているが、僕は日本人で八百万の神・あれもあればこれもあるという宗教観の中で育っている。
必ず人は確固たる個人を持っている、という自分を信じるような考え方がベースになっているような気がしてならない。
僕自身の持っているプライマリーコントロールは本当に信じられるものなのか?という疑問もあるし、あれもあればこれもあるという宗教観とマッチするプライマリーコントロールの考え方・捕らえ方がまだ分からない。
なんて話をした。
なるほど…
その考えの中で進んでいくものなんでしょう、と言うような話をされた。
それとは別に、ここのところの僕は、新しいステージに入ってきた感じがしているとも聞いた。(トレーニーとして)
ハンズオンを受ける。
体が軽くなる感じではなく、上半身に血液が集まって周りに広がる感覚があった。
今の感じ!分かりますか、と聞かれ、そのままを言うと、その感覚をどんどん繰り返し持って欲しいと言われた。
その感覚の中でアレキサンダー教師はハンズオンをするのだと言う。
この感覚は正しいのか正しくないのか…と言う考えを捨てる。
チェアワーク(椅子に座るワーク)をする。
立っている位置から座る。
座っているところから立つ。
気がついたことがある。
椅子から立つときには、ももに力をいれ体重を脚で支えるということ。
今までは、ももに体重を乗せるのではなく、股関節の屈曲による反動で起き上がっていた。
その時には股関節の感覚は分からないようになっている。
ところが、椅子から立つときには、脚に力をいれ体重を乗せても”良い”と言うことに気がついた。
今まではそれはダメだとばかり考えていたように思う。
体重を乗せてももに力が入っても、首や背中の自由さが失わなければ良いということ。
また、立っているところから座るワークの途中(前かがみになっている姿勢)で、背中から首が浮くような感覚が若干した。
ずいぶん以前に、太極拳で腕・手が空中に浮く感じに似ている。
これか・・・と思う。
今日はこんなところ。
来て良かった。
新しい気付きはどこにでもいつでもあるもんなんだな。
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コメント
今は時間に追われて余裕が全くないですが、私も早くレッスンに行きたいです。
頑張ってくださいね。
投稿: たにぐち | 2009年7月 5日 (日) 12時34分
おおお
たにぐちさん
頑張ります。
と言うか頑張らないでも頑張れるように頑張ります。
投稿: てあて・あら木 | 2009年7月 7日 (火) 10時51分