ＡＴを学ぶ ８３回目

2009年10月2日　　　目黒にて

アレキサンダーの指導者コースに入って初めてミーティングを持った。
始めたのが２００６年だから３年くらいが経過した。
途中、諸々の事情によって通えない時期などあって、現在は２年目から３年目に入るところということらしい。
今までやってきて感じていることは何か？と聞かれた。
この機会なので簡単にまとめてみる。

最初の１年くらいは、体が軽くなる感覚、脊椎から浮き上がるような、頭蓋骨が頸椎から浮くような感覚があり、また筋肉が緩むような感覚があった。
それは最初は少し不思議な感覚だったが、ハンズオンを受ける度にそれを感じることが出来た。
２年目くらいになって、その浮き上がるような感覚はあまりなくなったが、筋肉が緩むような感覚、体が自由になるような感覚は持てるようになった。
ここ最近になって、自由になった体や関節面に、プライマリームーブメントのようなものが”ある”ような感じがして来ている。
体が緩むと、『脱力をしている』と言うのではなく、その緩んだ体がある方向に向いていきたそうな感覚がある。
言葉では上手く言えないが、プライマリームーブメントと呼ばれているもの”だろう”と思うものを感じて来ている。

ところが、いくつか問題がある。
その自分のプライマリームーブメントは本当に正しいのか？と言う疑問。
また、感じているプライマリームーブメントは本当に純粋なプライマリームーブメントなのか？と言う疑問。
それから、体に関する感覚が、精神的な感覚と繋がっているという感覚があるが、そこは排除して、先ずは体に関する感覚だけで解釈をして行きたいと言うこと。
つまりエネルギーワークのようなものを信じていない訳ではないが、自分としては先ず説明の出来る感覚から入りたいということ。
そして、ハンズオンをしている時に、本当に何もやっていないのか？という疑問。
例えば、肩にハンズオンして頭や脊柱に『思い』を届かせると言うが、『思い』がある所に動きあるいは神経の繋がりはあると思っている。
また、アレキサンダーの生徒さんと教師の間で、実際にはどこかに問題を抱えてくることが多いと思われるが、クラシカルな方法だけで良いのか、それとも様々な方法を考えた方が良いのかなど。

まあ色々と考える。

３年目に入ったところで、ハンズオンの練習をしたいと思っているが、それについてはまだ待ってほしいとのことだった。
『手』については整体師でもあるため、練習をすればすぐに出来るようになるし、今でも出来ているらしい。
それよりも、ハンズオンをする時の状態や考え方や感じることを確認しながらやりたいので、クラスに来た時にだけハンズオンの練習をして欲しいとのことだった。
さすがにちょっと焦りはあるが、今はそれを信じてこの場でだけ練習をすることにする。

あと２年くらい。
アレキサンダーで掴めることは、僕にとって大きなことになると思われる。
相手をどう感じるか、自分をどう感じるか、感じたことをどう信じるか、時間はまだかかりそう。

最後にベッドでレイダウンしハンズオンを受ける。
寝た状態で『首（頭）の方向性』を感じながら受ける練習。
なかなかに難しい。
それと、脱力をする時に”放り投げる”のではなく、起きた状態・覚醒した状態・気が付いている状態で、脱力をすることをして欲しいと言われた。
脱力は筋肉の力を抜いて緩めることとは別に、醍醐味のある運動なので、気を付けることにする。