アレクサンダー・テクニーク実践編 ~ 芸術家のくすり箱ワークショップ見学
2013年 3月11日 新宿(芸能花伝舎)
先週に続いてワークショップの見学に行く。
先ずピアノの演奏に対するワーク。
ピアノを弾いてもらい様子を見る。
少しハンズオンをするが、自分とともにいること、を意識してもらって弾いてもらう。
音が明らかに変わる、と言うかメロディーから感じる印象がまるで変わる。
最初に弾いた時には、迷いながら彷徨っている印象だったが、自分を意識した後は5月の風の吹く草原をスキップしながら散歩している印象に変わる。
同じ曲なのに不思議。
次に鍵盤から指を離す時に、あえて持ち上げるようにしないでも大丈夫ではないかと話をする。
それと、体全体を使って弾くようにも言っていた。
ここでサキコさんの腕を持ってもらい、腕だけで持ち上げた時と身体全体を使って持ち上げた時の違いを体感してもらっていた。
腕だけの力ではなく身体全体の力を総合すること、体全体を使うことを言っていた。
次に合気道の技について。
両手を押さえられたところから、相手を持ち上げ崩して倒す、と言うことをやる。
それを見て、体全体を意識してもらう。
少し腕だけに力が入っているようにも見えたので、ピアノの人と同じことを伝えたいように思った。
何度か繰り返すうち、体全部を使えるようになり、明らかに相手の持ち上がり方とスムーズさが変わったように思う。
最初は持ち上げ・崩し・倒し、と別々の振付のようになっていたが、最後は流れのようにスムーズになっていった。
最後は歩くアクティビティ。
首の自由さ頭を上に前にを意識するようにハンズオンをしていた。
動きだしは身体が前に行くのではなく、頭が前に上にいくことで足が出る。
2回だけの見学だったが、とても良い経験になった。
やはり目の前で起きている事象、ことがらではなくて、首や背中やディレクションのことを考え見ていくことがアレクサンダー的な見方になるんだろうと思う。
軸・芯となる見方・考え方があれば、人の動きや人の考えであればどんなものでも対象に出来ると言うことになる。
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