ATを学ぶ ２０１回目

2014年　5月25日　　目黒にて

スーザンのクラス最終日。
軽くハンズオンからウォークアバウト。
自分の中からの動きについていき動くアクティビティ。
１０分間、自分の中の動きにつきあって動いてみる。
繰り返しが好きなんだなと言うことに気がついた。

呼び名は忘れたがマーサのよくやるエクササイズ。

座って、腕を手のひらを下にして前に水平に上げる。
次に横に広げ手のひらを返して肘を下に向ける。
次に腕を上に上げていき手のひらを合わせる。
次に肘を曲げながら胸の前で手を合わせるようにする。
次に手のひらを返して合わせる。
最後に体とともに腕を下ろして戻ってくる。

実際よりも早くやったが、腕を空中に置いておく時に、体全体のことを思い、全身のコーディネーションで上げている。
これは毎日やろうと思えば出来る。
体の感覚を呼び覚ますために太極拳などと合わせて考えたい。
体を繋げコーディネーションを思い出す良いトレーニング。
次に椅子の背もたれに手をおく練習。

椅子の後ろに立つ。
ヘッドリードで動き出す。
手を椅子の背もたれにおく。
（この時モンキーになる。）
ヘッドリードで戻ってくる。

モンキーは結果。
ヘッドリードして手を背もたれに置こうとした時に、全身のコーディネーションが取れているとモンキーになってしまう。
モンキーの練習ではないが、結果的にモンキーの練習になっている。
アレクサンダーさんはトレーニーの授業の最初に必ずこれをやっていたらしい。
次に四つん這いになって歩く練習。
四つん這いからヘッドリードで歩く。
コーディネイションが取れていないと、背中が硬くぎこちない動きになってしまう。

生まれたばかりの子供は一年くらいかけて立ち上がり歩きだすが、四つん這いまではお手本がいない。
お手本がないと言うことは、自分の中にある動き（プライマリー・ムーブメント）で動いていると考えられる。
立ち上がり歩き出すと、お手本があり視覚に影響を受けるようなきがする。
それが思考を持った人間としての習慣につながるのではないか、と言う考えが浮かんだ。

手を空中に浮かせて全体のコーディネーションを考える。
椅子の背もたれに手をおくワーク。
四つん這いのワーク。
これらは全身のコーディネーションを取ること、肩から腕がぶら下がっているのではなく、肩は横方向にディレクションがあること、重力に引っ張られるのではなく、そこに自律・自立的に浮くような状態になっている（インナー・サポートによって）と言うことが良くわかる一連の練習になった。

それぞれのアクティビティ。
スーザンは首と頭の関係から全身のコーディネイションにつながり、そのまま動いてみると驚くように変化がある。
そして一番最後は僕のアクティビティとして、『アクティビティをするアクティビティ』があった。
今日の参加者５人がやりたいアクティビティをアレクサンダー教師として教えると言う課題。

・仏壇で手を合わせて拝むと違和感がある。
・歩くと左の臀筋が痛い。
・満員電車で楽に立てない。
・逆立ちが上手く出来ない。
・カブリオール（バレエのパ）で一度も足を打てたことがない。

それぞれにいろいろなことを考えたが、やろうとしたことはシンプルに首から全身のコーディネーションのつながるように触れること、そして全身のコーディネーションを繋げてアクティビティをやってもらうこと。
約４０分と言う制約の中で、焦りや緊張もあったが出来ることを出来たと思う。
気になったことは、カブリオールをやってもらうときに迷いが出てしまい、次は何をしようかどうやって言葉をかけようかと悩みそうになったこと。
生徒さんにははっきりとやることを決めて言わないと通じないと思い、思い直してシンプルに動いてもらった。
レッスンを始める時にサキコさんにも言われたが、多くを考えてアッチコッチ行ってしまいとっ散らかすよりも、一つのことをシンプルにする（首と頭の関係）ことが結果につながる可能性もある。
そして生徒さんも体に残る。
とても実感した結果だった。

とても良い期間だった。
生徒さんに来てもらいモニターを初めて約半年。
シンプルに余計なことをせず基本に出来るだけ忠実にと思ってやって来たが、最近は何かモット何かと言う欲のような焦りのようなものが出始めていたと思う。
スーザンを見ていて本当にシンプルではっきりしたことが通じると言うことを学ぶことが出来た。
シンプルに基本に忠実に続けていくとこで、自分のスタイルが勝手に出てくるんだろうと思う。
整体も武術もどんなことも同じで、そう言うことだろうと思う。
コンサバティブに保守的に基本をそのままアレンジせず続けると、その人の個性が出る。
そんな風になって行きたいと思った。