アレクサンダー・テクニークは問題を解決する方法ではない!?

1年経ってしまいました。
アレクサンダー教師になるために勉強を始めた最初の時から、卒業してアレクサンダー教師になるまでのことを書こうと思って始めたブログ。
卒業をする時に師匠石坪佐季子さんから、続けてほしいなぁ的なことを言われて、ぼちぼち続けられれば良いかと思ってたまに書いてきたけど、さすがに1年空くとどうなんだろうと思っていた。
でもまあ、ぼちぼち思い出した頃に書いていけば良いかと思って、また書いてみることにする。


アレクサンダー・テクニークは問題を解決する方法ではない。


と思いつきました。
NHK文化センターのクラスからの帰り。
車に乗って秋元梢さんの声を聴いている時に突然思いついた。
じゃ何だろう。
問題を解決するんじゃなくて何するんだろう。
アレクサンダーって・・・


問題が起きる前の状態に戻る方法


言葉にすればそんな感じかと思った。
もう起きてしまった問題に対処するのではなくて、問題が起きる前の状態に戻って考える。
考えると言うより、問題が起きる前に戻ってみて、そこから何かを始めて見る。
問題は自分で起こしているのだとしたら、その問題を起こす自分を観察して、ずっと見続け感じ続ける。
そんな方法なんだろうかと思った。


少しずつまた書き始められたらと思う。


※アレクサンダー・テクニーク 個人レッスン(40分=5000円)受けられます。


■てあて整体院 ・ 東京
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A(西武池袋線大泉学園駅6分)
mail teate@nifty.com
電話 03-3922-7230

■てあて整体院 ・ 名古屋 (月に4日・千種駅1分)
愛知県名古屋市東区葵 3-14-20
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分かりやすいアレクサンダー・テクニークは実は分かりにくい

ワークショップやグループレッスンをしていると、僕のアレウサンダー・テクニークが分かりやすいと言ってもらうことがある。
マッピングやテンセグリティー構造と圧縮構造や身体の中からのサポート感覚など、かなりハッキリと見えたり”理解”したりすることが出来る説明をする。
その上でなるべく”言葉”でアレクサンダー・テクニークの感覚を説明したり、例え話で説明したりする。
そのことが分かりやすいことに繋がる。

実はそこで終わってしまう人が多い。
『ああ分かった。』と思ったところで納得してしまい、アレクサンダーはこういうものだと思ってしまうようだ。
でも、そんなに簡単に全部分かってしまうものではないかもしれない。
最初に受けた衝撃が大きかったので、その後に来る感覚は小さなものかもしれない。
でもその小さな感覚にはそれぞれに意味があり、それぞれから様々なことを学んだり感じたり考えたり知ったりすることが出来ている。
それがアレクサンダー教師になった今も続いているし、続くように努力しないといけないと思っている。
すぐに忘れてしまうから。

それにしても、分かったと納得してしまうと、次に繋がらないように思う。
その分かったは入口が分かったと言うことで、その奥にもっと進む先があるように思う。
でも、その奥まで進む人はそんなには多くはなく、それを知ってもらえるように努力をするのが教師の仕事の一つなんだろうと思う。
だから、すぐに分かった!と思えるアレクサンダーを教えている僕は、その奥にある先に続くアレクサンダーを分かってもらえなくしているのかもしれないと思ったりすることがある。

その先があります。
分かりにくいかもしれないけど興味深い奥があります。



※アレクサンダー・テクニーク 個人レッスン(40分=5000円)受けられます。



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アレクサンダー・テクニークを受けると誘導されたと思うのは何故か。

読み返してみれば分かることだけど、最初にアレクサンダー・テクニークを受けた時の感想として、「何か頭を上の方に誘導された。」とか「腰を後ろに誘導された。」とあったと思う。
僕だけでなくアレクサンダー・テクニークを受けると、アレクサンダー教師が受けている生徒の身体を操作しているような、ある方向に動かされているような感覚になることがある。
今日、それについて思いついたことがあった。


何かをインヒビションしている時に、プライマリーコントロールに従って動きが出た時、「これは自分だ動かしたのではない」「誰かに操作された」「手を添えている教師が操作をした」と感じるのではないかと思った。
ハンズオンを受けて首が自由になった時、その自由さを失わないようにして歩いたりする。
そうすると自由さを失わないということが、歩こうという意思を表に出さず、意思をインヒビションした状態になるのではないか。
歩くと言う意思がインヒビションされた状態で動き出す時に、手が添えられ手は動きに追随してくるので、それが操作をしている主体のように感じられるのではと思った。
そう思うと合点がいくことがある。
逆に何かをしよう歩こうと思って動いた時には、自分の思い通りに動いたので安心感がありいつものような感覚がある。


そう言うことなのかもしれない。
思いついたので覚え書き。




※アレクサンダー・テクニーク 個人レッスン(40分=5000円)受けられます。



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ジャッジしない

アレクサンダー・テクニークを学んでいる時に(今もだけどね)、佐季子さんに何度も言われたことがある。
「ジャッジしない。」
ハンズオンしている時も、アクティビティで何かをしてもらっている時も、そこで起きている事に対してジャッジしない。
良いとか悪いとか評価をしないで、そのままあるがままに受け取る。
それが苦手でなかなか出来ない。
これは良いこれはダメ、みたいなことを無意識に判断・評価してしまう"癖"があるようだ。
(ようだと言うのは、自分では分かっていないことだったから出る言葉)

今日、ジャッジしないってことについて考えた。
どうしてだかそこに繋がった。

ジャッジしないと言うことは、良いとか悪いとかを判断しないと言うことではなく、それがあるがまま、そのままに受け取ると言うことだ。
良い悪いの判断は、判断すると言うことが既に習慣で、良いとか悪いとかの評価も、実は習慣的な振り分けでしかないのかもしれない。
ジャッジしなければ、それはそのままソレだから、ああもなるしこうもなる、と言うことか。
それって凄くアレクサンダー的だなと、そう考えながら思った。
そしてジャッジしない、それをあるがままそのままに受け取ることは、その後の考えの進む方向や行動を何も制限せず、全てに開かれた準備された(レディネス)状態なのかもしれないと思った。


そんなこと考えて言ってくれてたんだ。
佐季子さん凄い。
ありがとうございます!



※アレクサンダー・テクニーク 個人レッスン(4~50分=5000円)受けられます。



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アレクサンダー教師は教えない。

FBを見ていて目に止まった言葉。

「(アレクサンダー)教師は教えない」

アレクサンダー・アライアンスの新海みどり先生の言葉だと聞いた。
そうだ、そうだったと、何に納得したのか何かが腑に落ちた。
教師は教えない。
内田樹さんは「生徒(弟子)がいるところに学びが成立する。」と言うようなことを言っていた。
先生が教えるのではなく、生徒が勝手に学ぶと言うこと。
いつの頃からか教育がサービス業になっていて、教育の場では「習う」ことはあっても「学ぶ」ことが減っているように思う。
今もあるとは思うが「見取り稽古」の意味を説明するのは難しいんだろう。

アレクサンダー・テクニークは自分の身体を感じることがとても大切。
筋感覚であれイメージであれ感じられなければ、それを止めることもどうすることも出来ない。
100%出来ない訳ではなく、かなりできにくいと思う。
仮に出来たとしても出来たことを感じられなければ、そうしたと言う感覚もないと言うことになる。
「習う」から『学ぶ』へ。
レッスンの場に向かう姿勢を変換するのもアレクサンダー教師の仕事だろうと思う。




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アレクサンダー・テクニーク グループレッスン


去年の暮れからアレクサンダー・テクニークのグループレッスンを始めました。
複数の方にアレクサンダーを教える。
ハンズオンだけではない方法で伝えていく。
自分にとってもチャレンジングなことでしたが、参加して頂いた皆さんに助けられてなんとか終了しています。
今後につなげていくために少し内容を記載します。

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今回は「踊る人のためのアレクサンダー」と題して募集をしたので、バレエをやっている方が集まってくれました。
今日、手に入れて帰りたいことを聞くと、軸感についてと言う答えが多くありました。
そのため事前に用意したアクティビティではありましたが、「サポート」を感じることを念頭にレッスンを進めて行きました。

最初は少しアレクサンダー・テクニークの解説をし、次にハンズオン・ワークをしました。
先ずは自分を感じること。
トップジョイントと股関節・床の感覚を感じてもらうことと、呼吸による胸郭の動きを感じてもらうことで、「固まって立っているのではない」と言うことを感じてもらいたいと思いました。
全員に何回かハンズオンした後、写真上のように手を合わせてお互いでお互いを支えてもらうアクティビティをしました。
ここで感じてもらいたかったのは、自分が押しているということと相手から押されていると言うことは同じで、どちらからもサポートされていると言う感覚です。
手だけではなく足から床のサポートも感じてもらいました。
次に壁の前に立って壁に手を置き、少し身体を手に預けて壁からのサポートを感じてもらいました。
最後に自分で立って壁に手を置いてサポート感があるかどうかを感じてもらいました。


次には椅子に座って坐骨から頭までの繋がりを感じ、重力に対する反応の仕方を三種類やっていました。
一つは負けてしまい猫背のようになること、次は強く反発して鳩胸のようになること、最後は『拮抗』することです。
このアクティビティはカナダの教師スーザンから聞いたものです。
弱すぎず強すぎない丁度良い塩梅の所にソレはあります。
ここでやっと『軸感』の話をしました。
バレエなどでは「軸」と言う言葉を使うので、何か棒のような実態を伴うものを感じようイメージしようとしますが、そうではない体感イメージもあるのではないかと言うことでした。

参加された方は知りたいことが分かったと喜んで頂きました。
個人的にはこれは続きをやらないといけないと思いましたが、一日で伝えられることとしては十分であったようにも思いました。



■てあて整体院・あら木
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レディネス

レディネスについて以前書きました。
アレクサンダーさんに、アレクサンダーテクニークとは何か?と聞いたら、「レディネス(Readiness)」と答えたと言うことです。
アレクサンダー・さん自身はアレクサンダー・テクニークと言っていなかったので、アレクサンダーさんが言っているソレは何か?とかそんなことだったろうと思います。(これは僕の想像)
ではアレクサンダーさんがそう言ったと言うのは誰が言っていたのか。

知人を通じてブルース・ファートマン大師匠に聞きました。
ブルースは「Readiness」と表現したことは誰でも知ってるんじゃないの?みたいに言っていて、かなり有名な言葉らしいです。
でもはっきりとは覚えていないけれどたぶん、Erika Whittakerだろうとのことでした。
ではそのReadinessがどこから来たかというと、シェークスピアのハムレットの中で「The Readiness is all」というのがあるらしく、FMアレクサンダーさんのお気に入りらしいのです。
もちろん当時のイギリスはシェークスピアはみんな知っているから余計に伝わりやすかったかもしれません。
ただ一言で「Readiness」といったか、時に「The Readiness is all」と使ったかは分かりません。


アレクサンダーではよく、誰それさんがこう言っていた、と言う引用をします。
それは、最初に言った人を尊敬していると言うことと、正確に伝えていくと言うことです。
自分の言葉で語ることは大切ですが、先達から受け継いだものをきちんと伝えることも大切だと思います。


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レディネスとインヒビションとディレクション

アレクサンダー・テクニークって何と聞かれって、一言で答えるのは難しい。
そんなこと言ってるから浸透しないんではないかと思っていますが、それじゃ一言で言えと言われると戸惑ってしまいます。
本当に一言で言うなら。

自分の使い方

ってことだろうと思います。
ちなみにこれはアレクサンダーさん自身の書いた本の題名でもあります。
(" The ese of the self ")
じゃその「使い方」とはどんなものなのかと言う問いへの答えが難しいと言うことになります。
これは聞いた話なのですが、アレクサンダーさん自身にそれを聞いた人がいたそうです。
それに対してアレクサンダーさん自身の答えはこうでした。

一言で言うのなら『 Readineess 』
二言で言うのなら『 Inhibition 』『 Direction 』

だそうです。
これを邦訳してしまうときっと少し違うんでしょう。
だからこの言葉の意味や概念を考えてみるべきだと思います。
それはアレクサンダー教師の仕事で、それを感じるのが生徒さんの仕事なのかなと思います。



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