整体師って・・・
先週から内弟子5号が登場している。
彼女は現役の整体師だが、僕のところのような個人経営の整体院ではなく、リラクゼーション系の整体院で働いている。
春の開業に向け修行ということになった訳だ。
初日が終わって帰り際に、今日はどうだったと聞くとこんな答えが返ってきた。
今日一日いて整体師に対する意識というか印象が変りました。
良い意味で・・・
とのこと。
そこからこんな会話が続きました。
僕 : 印象が変ったってどんな風に?
五 : 私は治療系の整体師には医師に近いイメージがありました。
治療系の整体院に来る患者さんの大半は治療しに来ると思ってます。
治療=苦痛
仮に治療が苦痛ではなくても、あまり楽しい印象がないんです。
僕 : ほうほう
でっ?
五 : で、ですね
てあて整体院の患者さんは楽しそうに来院して、元気に帰っていかれます。
僕 : そうだねえ
五 : 治療に来ているんですけど、それ以前に先生に会いに来ている・・・
って感じがしました。
僕 : ほ~
五 : で、あら木センセ~も楽しそうなんです。
僕 : うん
五 : そんな整体師もいるんだな~ってのが変った印象です。
整体師の皆さんって皆そうなんですかねぇ?
僕 : どうなんだろうね~
五 : センセ~はどう思われます?
僕 : どうって?
五 : みんな先生みたいな感じなんですかね?
僕 : どうだろう・・・
少なくとも僕が受けた整体の先生はちょっと違ったかもしれない。
たぶん、僕が受けたどの先生より、僕はおしゃべりだな~
で、たぶん患者さんのことを知っていると思う。
五 : へ~
僕 : 僕が初診の患者さんに最初にすることはね。
『緊張を解いてもらう』ということと『信頼してもらう』ということなのよ。
だから、最初はとにかくしゃべって、場をなごんだ感じにしてるかな。
そのままリピートしていくと、あんな感じになるんだと思うけどね。
などなどとそんな感じでした。
来院される患者さんは、腰痛や膝の痛みなど様々な問題を抱えていらっしゃいます。
そんな患者さんの痛みを軽くすることは、そんな簡単なことではありません。
技術や知識があるだけで、コウスレバアアナルという訳にはいかないのが人の身体です。
そんな一筋縄ではいかない人の身体を、なんとか楽な方向に向いてもらう為に、『患者さん自身がリラックスすること。』と『僕を施術者として信頼してもらう』ということは、施術の前提だと思うんですね。
そうしないと出来ないということはありませんが、そうすることで手技の効果が高くなると思っています。
だから、なるべく患者さんの前では明るくリラックスした雰囲気を作るようにしています。
正直言うと、練習しました。
最初から出来た訳ではありません。
でも、練習するうちにそういう人格だったのか・・・と思うくらい、普通に出来るようになってきました。
面白いもんですね。
こちらが明るくしていると、患者さんも明るくなりやすいように思いますが。
こちらが笑うと患者さんも笑いやすくなるように思います。
治療系だからと言って鹿爪らしい顔をしている必要はないと思うんですよね。
ただ、難しいのはリラックスした雰囲気を作ることと、信頼感を得るということを同時に行なうことですね。
だから、施術は真剣勝負・・・あたりまえか。
そして、説明はきちんとするようにしています。
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コメント
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良いお話ですね〜。夕暮れ時の師弟の会話風景が目に浮かび、何だかとってもしみじみしてしまいました。そして、勉強になりました。5号さん、応援しています☆☆☆私も卒業生として「リラックス」と「信頼」を目指し、頑張りま〜す!
投稿: SEKI | 2007/02/15 19:26
SEKIさん、ありがとうございます。
こちらこそ、いつもSEKIさんのお話がとても勉強になってます。
私も頑張りまーす!
これからもよろしくお願いします。
投稿: 5号 | 2007/02/16 00:21
この前、『英語でしゃべらナイト』というTV番組を観ていたら、こんなことを言っていました。
" Where there's a will , there's a way ! "
意思(想い)のあるところに道は出来る・・・と言うようなことですかね。
目標を持ってがんばりましょう。
投稿: てあて・あら木 | 2007/02/16 10:42