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臓器移植法改正案 衆院通過

昨日、臓器移植法改正案が衆院を通過しました。
この後、参院で審議され採決されて法律として成立するかどうかという所に来た。
新聞やTVなどのメディアで報道を読んでいて、色々なことを考える人が多いと思う。
僕もその一人。
人の『死』の定義や臓器移植の是非についても様々な考えがあると思う。
新聞を読んでいて違和感を覚えたことがある。


脳死は人の死かどうか…について。
脳死は人の死ではない、と僕は思う。


何故か。


新しい概念が出来る時、新しい言葉が生まれる。
同様に新しい言葉が出来る時、新しい概念が生まれる、と考えられる。
であれば、死という言葉の代わりに脳死という言葉が出来た時、死ではない概念が出来たと考えるのが普通だろうと思う。
脳死は条件付きの死ということになる。
であれば、今回通過した法案に書いてある、脳死は一般的に人の死という解釈は、このままにしておくと今後も問題が出てくる可能性があると思う。
僕自身は脳死はやはり人の死ではないと思っている。


もう一つ。
二大政党を標榜する両党はともに、この改正案が個人の死生観にかかわるとして党議拘束をかけなかった。
不思議なことだ。
今回扱っているのは法律上での死についての判断であって、個人の死生観に関わる死の問題ではない。
と思う。


臓器移植を希望する人がいて提供を希望する人がいるのであれば、それを可能にする法律を作るということについては、僕自身は是とする意見を持っている。
ただし、自分自身については移植も提供も受けないと思っている。
難しい問題ではありますが、避けては通れない問題でもあると思います。

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日々是好日」カテゴリの記事

コメント

非常に難しい問題ですが、
毎度気になるのは、

ドナー側の権利があまりにも確立されていない

ということです。
生体であれ、死後移植であれ、
自家移植でない限り、
レシピエントやその家族を含めた社会全体が、
ドナーや家族をしっかりとバックアップする仕組みは、
絶対に必要だと思うのです。

しばしば、
「ヒーリングは聖なる仕事だから無償でやるべきだ。」
という意見が聞かれますが、
それと同じ事をドナーサイドに強いているのが現行の制度です。

ドナーや家族に、
カウンセリングやそれなりの補償などの
しかるべき『対価』を支払ってこそ、
成熟した社会ではないかと思います。

そうですね。

今回の法案(通れば)では、15歳未満の脳死判定を受けた方は、本人の意思表示がない場合、家族がそれを決めることになっている。
ここも大きな問題となって残ることだろうと思います。

そんなことその場で出来るのだろうか。。。

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