この夏に現代舞踊協会さんから依頼を頂いて、今回の新人舞踊公演のオーディションに来たダンサー達に身体のケアについてのセミナーと、個人セッションをやってきました。
あの日のオーディションで合格した21組のダンサー達が本番を迎えるとのことでご招待を頂き、草月ホールまで観に行って来ました。
ご招待を頂いてこんなことを書くのは憚られるのですが。
う~~~~ん。
何を観りゃイイんだ。
って感じでした。
踊っていたダンサーは皆一様に、『綺麗』で『スタイルも良く』『良くトレーニングされていて』『テクニックがあり』ました。
しかも『美しい衣装』『素敵な照明』で出来かがっていた舞台でした。
確か60組近くの応募者から20組が選抜され、そこに昨年の新人賞を受賞した作品が加わっていたので、全体のレベルが高いのは分かりました。
作品としてダンサーとして綺麗に”まとまって”いました。
でもね。
参加者の7割は女性のソロでした。
女性の9割は長いスカートのドレスのような衣装でした。
ドレスの8割は背中が腰のあたりまで開いたものでした。
振付の8割は沈んだ静かな、どちらかというと暗いイメージのものでした。
ほとんど全員が両手を天井に掲げ、手の向うにある何かを見つめました。
8割以上のダンサーが脚を上げポーズをした後に小首を傾げて倒れ込みます。
8割のダンサーが3階席に片手を伸ばして凝視したかと思うとホリゾント側に振り向いて歩きます。
ホリゾントで立ち止まったダンサーは、客席に首を回すと走り出します。
全ての振りは綺麗でしたが身体を置きに行っている感じ。
7割の作品に流れやムーブメントはなく、エピソードをつなげた感じ。
綺麗なんです。
でもダンスの楽しさが見えてこない。
ゲ~ジュツなんだろうと思うんですけど、わくわく感がない。
僕もダンスをやっているので分かりますが、本当に良く訓練されていて一生懸命踊っているのは分かるんですが、面白味がないんです。
どうすれば良いんだろうと考えてみました。
選抜方式を『課題作品』と『振付・演出』の二種類にしてはどうかと思いました。
今回のような選考だと、良質のダンサーを選考したいのか良い作品あるいは振付・演出を選考したいのかが分かりません。
全く同じ作品を踊ってテクニックや解釈を判断する選考と、作品作り・振付や演出を選考するものに分けると良いのではと思いました。
せっかくあんなに踊れる人たちがいるんだから、作品作りは別にした方が良いんじゃないかと思います。
名前は上げませんが数作品の作者は、本当に苦しんで苦しんで振付をしているのが分かりました。
彼らのような苦しみが次に繋がるような気がしました。
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