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2008年10月 1日 (水)

差別化問題

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整体院を開業しようと言うとき、先ず考えることは他院との『差別化』のようです。
脱サラや転職で他の業界から来たサラリーマン経験のある方に多い考えだと思います。

曰く、「他店との差別化をすることで顧客を獲得する。」「その後、リピータ化によって囲い込み。」
曰く、「地域一番店を目指す為、顧客のニーズに合う整体院を目指す。それが差別化に繋がる。」
曰く、「他院よりも選ばれる院を作る。その為には差別化が必要。」
曰く、「差別化しなけりゃ、沢山ある整体院の中で埋もれてしまう。」

そんな感じです。
本当にそんなこと思っているんでしょうか。
そして差別化の方法を聞くとコンナ答えがあります。

・整体だけでなくリフレクソロジーも取り入れる。
 (メニューを増やす。)
・朝早い時間から営業する。
 (夜遅くまで営業する。)
・内装に凝る。
・会員制にする。
・料金を安くする。
 (料金を高くする。)
・毎月違うお茶を出す。
 などなど


でも、よっく考えるとこんなこと皆やっています。
どこの院でもやっていることばかり。
誰もが思いつくことばかりのような気がします。
でも、差別化はしたい・・・


差別化は何の為にやるんでしょうか。
たぶん、患者さんが他の整体院ではなく自分の整体院を選んで欲しいからです。
では患者さんはどうやって整体院を選んでいるんでしょうか。
整体院を探すのは何かが患者さんの身に起こっている時です。
例えば肩が凝った時、腰痛になった時、膝が痛くなった時。
どうしよう・・・困ったな、と整体院を探すんだと思います。
そんな時に整体院を探すツールは何でしょう。
今だとインターネットの検索エンジンで検索するか、知り合いに良い所がないか聞いてい見る、それでも見つからなければ新聞やポストに入っているチラシを探してみる。
そんな感じでしょう。


ではインターネットで探す時、どうやって探すのでしょう。
ヤフーやグーグルなどの検索エンジンを開いて、キーワードを入れて検索をする。
そして上位に出てきた整体院から探してみるということでしょう。
キーワードはなんでしょうか?
たぶん『腰痛』『肩こり』『膝痛』などと地域名ではないかと思います。
もちろん『整体院』というキーワードで探すこともあります。


もう一つ、知り合いに聞いて良い所を探す場合、ポイントになるのは何でしょうか。
たぶん『あそこの整体院は良いらしい。』ということでしょう。
で、その裏づけは『誰かが行ったことがある。』ということでしょう。
で、治った。


患者さんの身になって考えてみれば、メニューや料金などで差別化をされるよりも、ひょっとして『腰痛や肩凝り』などの症状に特化している整体院はありがたいのかもしれません。
そして、誰かに紹介されるというのは、『先生』が差別化のための一番の要件なのではないかと思います。

僕は『ダンスに強い整体師』をサイトでも謳い、ブログなどでもダンスやバレエのことを書きます。
また、ストレッチやダンス関係のセミナーも開きます。
ダンスをやっている人というのは増えてはいますが、そんなに人口の多いターゲットではありません。
僕は差別化の為にダンスを選んだというよりは、ダンスの故障を治したいと思ったことが整体師になるきっかけの一つでした。
そうやってダンスのことを前面に出すと、ストレッチやトレーニング方法・体の使い方を知っているんではないかと言う患者さんがいらっしゃいます。


ポイントを絞ることによって逆に選んでくれる層が増えているのかもしれません。
『差別化』という言葉に踊らされないで下さい。


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